Work

NIKKO DEERSKIN

Culture  

Date

2020.3

Client

KIKI.Co.,

OUTLINE

栃木県日光市の獣害と向き合う活動「NIKKO DEERSKIN」のブランディングをサポートしました。
ノングリッドでは、リサーチ、プランニング、ロゴデザイン、動画制作のディレクションを行ないました。

 

BACKGROUND

日本各地で起こっている獣害。栃木県日光市においても、農業や人々の生活の中で課題となっています。
そもそもは人間の暮らしの変化で引き起こった問題ですが、それによって困っている人がいるという現状。
ノングリッドは、Why Juice?を運営している中で付き合いのある農家の方々からこの問題を耳にしていました。
このプロジェクトは獣害だけでなく、昔から受け継がれる狩猟文化と向き合い、それらを伝えるミッションもありました。

 

IDEAS・PROCESS

このプロジェクトは、獣害をポジティブに解決していくことを目的にしていました。

日光市はプロジェクトを立ち上げた当初、野生の鹿の革を製品化してブランドをつくりたいと考えていました。
けれども、革を製品化してブランドを立ち上げるには時間もコストもかかる。それであれば革自体をブランド化し、素材として様々な人に活用してもらうのが良いのではないか、とプロジェクトチーム内でアイディアが出ました。

プロジェクトをスタートするにあたって、現地に視察に行き、自治体の方や農家さん、猟師さん、革の加工職人さんなどにヒアリングを行ないました。
そもそも獣害は、戦後復興時、野生動物の食料である木の実がなる広葉樹林を伐採し、建材に適した木の実のならない針葉樹林へ植え替えをおこなったことから始まります。食べ物を失った動物は人里で食べ物を探すようになります。さらにオオカミの絶滅によって野生の鹿の数は増える一方でした。
いまでは農業被害もさることながら、野生動物が山や森の木々の皮を剥ぎ、国立公園の景観を壊すだけでなく自然災害の原因のひとつにもなっています。

現地でのリサーチを進める中でこのような話を聞き、獣害問題をポジティブに解決していくことは難しいのでは、という考えがプロジェクトチームの中で生まれました。
そこで視点を変え、狩猟文化に着目しました。野生動物の肉は大切なタンパク源であり、皮は衣服となる…。
社会課題を織り交ぜながら、この古来から伝わる日本文化にフォーカスしてブランドを伝えていくことにしました。

映像は、動画クリエイターのShu Kojimaが撮影・編集まですべてひとりで行いました。

 

RESULT

2020年3月にブランドお披露目のPRイベントを予定していました。
このイベントでは野生の鹿の革の活用法をディスカッションする場が設けられていましたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響でイベントは中止となってしまいました。
今後の活動は白紙ですが、ノングリッドでは社会課題を解決するアイディア、クリエイティブをこれからも生み続けていきたいと考えています。