大丸東京店 明日見世

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2021年10月に大丸東京店にオープンした、大丸松坂屋百貨店初の複合型体験ストア「明日見世(asumise)」が、2024年9月にリニューアルしました。『明日見世』は「であい・めぐる・みらい」をテーマに、毎シーズン300以上のブランドから厳選したアイテムを提案し、人・地球・自然の未来を育む場として展開しています。

 

ノングリッドでは、今回のリニューアルオープンに伴い、『明日見世』のデザインコンセプト、グラフィック、Web、インスタレーション、VP(ビジュアル・プレゼンテーション)の企画からアートディレクション、クリエイティブディレクション、実装/施工までをトータルで手がけました。

 

『明日見世』には、EC限定や実店舗の少ないブランドなど、普段手に取る機会の少ないブランドが多く出品しており、約3か月ごとに展開ブランドとインスタレーションの内容が入れ替わります。

リニューアルした『明日見世』は、新しい景色や新鮮な空気を呼び込む場であり、そこから新たな「出会い」を生み出します。その世界観を象徴するメタファーとして、『窓・扉』をコンセプトビジュアルに採用しました。商品が“主役”であることを前提に、『窓・扉』のモチーフは額縁のように主役を引き立てるデザインとして機能し、抽象的で洗練されたビジュアルへと仕上げています。また、自然から着想を得た配色は『明日見世』に並ぶ多彩なアイテムをより一層際立たせるトーンで構成されています。

デザインコンセプトをもとに、各種制作物を展開しました。売り場や館内での視覚的演出では、お客様が思わず足を止めたくなるようなデザインを意識するとともに、購買導線が途切れないよう、Webやインスタレーションなどのイベントも店頭と一貫したイメージで構築しています。
すべてのタッチポイントを横断し、統一された世界観で展開することで、『明日見世』のファンづくりを目指しています。

インスタレーション Vol.1(9〜12月)は、内沼晋太郎氏率いる NUMABOOKS にブックセレクションを依頼し、リニューアルに合わせたテーマ「REBORN」に沿って本を選定・展示しました。
窓枠には、それぞれの本に綴られた印象的な言葉をあしらい、空間全体でテーマを感じられる構成としています。
店内のカフェでは、ドリンクを片手に“新しい自分に出会う”一冊をゆっくりとお楽しみいただけます。
ただの展示ではなく、お客様と『明日見世』の間に自然なコミュニケーションが生まれるようデザインされています。
インスタレーションの構造には、エコ成型材の搬送箱を再利用した白いボックスを採用。廃材削減を考慮し、展示ごとに箱の組み替えや表面装飾を変更できる仕組みとしています。