ユニバーサル ミュージック ジャパン インナーブランディング

Work

ブランディングデザイン
下へスクロール

Date

2026.03

Client

ユニバーサル ミュージック

世界60以上の国と地域で音楽ビジネスを展開するユニバーサル ミュージックの日本法人のインナーブランディングプロジェクトに参画しました。音楽ビジネス環境および事業領域の大きな変化を背景に、これまでの成功体験に留まらず、次の成長フェーズへ進むことが求められていました。社員一人ひとりが一体感を持って会社の変革を自分事として捉え、意識と行動のベクトルを揃えるため、同社の意志を体現する一貫したコンセプトの設計を行いました。

 

ヒアリングとリサーチを通じて導き出した軸は、「アーティストファースト」という思想の再解釈です。アーティストを支え続ける存在とし社員の役割を位置づけ、アーティストの傍らで支える距離感や関係性を可視化するコンセプトを整理しました。そのコンセプトを基に、オフィス内の象徴的な場であるウォールアートをはじめ、空間、プロダクト、映像などに展開しています。

 

日常の動線や業務の中で思想に継続的に触れられるようオフィス空間やウォールアートなどを通じた表現を展開しました。スローガンに留まらず、無意識のうちに社員の意識と行動に浸透するインナーブランディングを目指しています。

人と企業の関係構築であるインナーブランディングは少し先を見据えて何が必要かを常に考えアップデートしていく必要があります。これからもメインとなるウォールアートを軸とし、社員増加、企業の成長とともに進化し続ける様子を表現することを目指しました。

Concept:「PERILUNE」

月は潮の満ち引きや自転軸の安定など、地球にとって欠かせない役割を担いながら、一定の距離を保って周回し続けています。PERILUNEは天文学用語で、月と地球が最も近づく距離を指します。地球は生命や文化、風土など多様な要素が共存する場所であり、ユニバーサル ミュージック グループのロゴモチーフでもあります。
本コンセプトでは、その地球に多様な個性が集まり表現を形作るアーティストの姿を投影し、“地球”をアーティスト、“月”を社員に見立てています。「アーティストファースト」の精神が根付く企業文化の中で、社員は表に出ることなく、しかし環境や仕組みを通じて確かに創造を支える存在として位置づけられています。
この関係性になぞらえ、支配でも従属でもない、アーティストと社員が最適な距離を保ち、支え、共に歩むことで成立する関係性を“距離の美学”として表現しています。

◼︎17F Entrance Installation「PERILUNE NOTES」

オフィス17階のエントランスから続く長い廊下には、数多くの作品ジャケットで構成されたインスタレーションが設置され、行き交う人々の会話が自然と生まれる、コミュニケーションの起点となっていました。今回のインナーブランディングプロジェクトに合わせ、この場を改めて社員の心を一つにする象徴的な存在とするため、ウォールのリニューアルを行いました。
全体のコンセプトに呼応し、「PERILUNE NOTES(ペリルーン・ノーツ)」と名付けられたこのウォールでは、社員によって選ばれたジャケットを、月の公転による楕円軌道になぞらえて配置しています。また社員の増加にあわせてジャケットを追加していくことができる、更新性を備えたウォールとして設計されており、時間とともに変化し続けるインスタレーションとなっています。
本取り組みの背景や詳細は、ユニバーサル ミュージック公式noteにて紹介されています。
https://note.universal-music.co.jp/n/n8ce5b876c193

◼︎コンセプトビジュアルムービー(カフェテリア常設映像)

カフェテリアのメニュー表示モニターでも放映されるコンセプトビジュアルムービーを制作しました。ウォールの映像と共に、軌道を描くモーションや「最適距離で、支え、ともに歩む。」という言葉を添えることで、コンセプトの意図をわかりやすく、簡潔に伝えることを目指しています。
また、「PERILUNE」をモチーフとしたデザイン要素を用いることで、空間とプロダクトを横断した一貫性を持たせ、デザインの意図がより自然に理解されるよう設計しました。

◼︎アニバーサリームービー

カフェの2周年を祝うアニバーサリームービーも制作しました。期間限定で放映されるもので、カフェのトーンに寄り添いながら、月の公転をイメージした動きを取り入れることで、コンセプトがさりげなく馴染む表現としています。

◼︎エレベーターホール

ウォールのリニューアルにあわせ、エレベーターホールのラッピングジャケットを一部刷新。
配置シミュレーションを含むデータ制作をNGDにて行いました。