cat kit

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SNS分析ツール「cat kit」のビジュアルアイデンティティをデザインしました。

 

cat kitは、SNSとデータ解析のプロフェッショナルが共同開発したSNS分析ツールです。専門知識がなくても扱える設計で、レポートの自動作成など、現場での実用性を重視して開発されました。その背景には、EmpaC様の「SNSはコミュニケーションである。」という考えがあります。SNS担当者が分析やレポート作成といった作業に追われるのではなく、ファンと向き合う時間を生み出したい——そんな想いが込められています。

 

ノングリッドでは、本プロジェクトのためにモチーフである“猫”を生かし、日々使うツールとして愛着が湧く、キャラクター性を備えたブランドアイデンティティを開発しました。

SNS業務に関連するツールは、分野や機能の違いによって非常に多く存在しています。その中から最適なものを比較・検討するだけでも、多くの時間を要するのが現状です。
そうした状況においては、第一印象で確かなフックとなりながらも、独自の「性能の高さ(信頼感)」と、そこに込められた「想い」が心地よく折り合うビジュアルアイデンティティが必要でした。

ご要望として最初に挙がったのは、「猫」をモチーフにしたロゴ開発です。まず私たちは、EmpaC様と一緒に競合ロゴの分析と複数のデザイン案の検証を通して、「らしさ」を適切に表現できるロゴの性格を探りました。EmpaC様とともにポジショニングを整理しながら、ブランドとして目指す立ち位置を確認していきました。

「なぜ猫なのか?」という根本的な理由も丁寧に掘り下げながら、各デザイン案のコンセプトをご提案しました。検証の結果、C・D案付近がEmpaC様の思想と最も響き合う領域であることを確認。選定したポジショニングエリア内でコンセプトと造形の両面からブラッシュアップを重ね、最終デザインまで提案を重ね詰めていきました。

最終の二択では、本ツールを日常的に使用する担当者や、導入を決定する立場の方など、さまざまな利用シーンを想定しながら検討を重ねました。特に、「使いやすさ」と「キャラクターとしてどこまで可愛さを表現するか」というバランスをポイントとして議論しました。
社員の皆様のご意見も伺いながら方向性を整理し、最終的にはC案をベースに決定。可愛さのトーンをわずかに抑える微調整を加え、ブランドとしての信頼感と親しみやすさが共存するデザインへと仕上げました。

全体のバランスは、日本人の美意識に古くから親しまれてきた白銀比をベースに設計しています。また、SNS業務に関連するツールであることを視覚的に明快に伝えるため、メインモチーフである猫の顔のエリアを、SNSを象徴する“吹き出し”の形状としました。ここには、EmpaC様の掲げる「SNS=コミュニケーション」という思想も内包されています。

ロゴが小さく使用された際には、猫の輪郭と吹き出しとして認識されますが、よく見ると中央が“鼻”の形になっているユニークな構造になっています。さらに、猫のヒゲ部分には分析要素を重ね、レポートで多用される棒グラフの形状で表現。さりげなく分析ツールらしさを感じさせる設計としています。

シンボリックなキャラクターとしても機能するよう、アセットとして異なる表情や吹き出しのバリエーションを用意。今後の展開に応じて柔軟に活用できる、愛嬌と拡張性を備えたアイデンティティへと発展させています。